【池波正太郎の格言&名言集】時代小説家で美食家の心に響く言葉たち

男らしさとか女らしさという前にね、男も女も共通していちばん大事なことがあるんだよ。

「人の身になって考える」ということ。

「思いやり」ということでしょうかね。

相手の立場になって「もし自分が同じような状況だったら・・・」と想像する、いや、想像できる己でありたいと思います。

 

細やかな心配りが男には大事なんだな。

・・・そうなんでしょうね。

 

人生の苦難に直面した男が求めるものは、酒と女にきまっている。

この二つは、それほど男にとって貴重なものなのだ。

前者の酒は後天的に覚えた癒しの手段、後者は本能的に求める癒しの手段・・・。

全ての男性に共通することではないかも知れませんが、その貴重性を知ってしまった者にとっては間違いのないことのように思えます。

 

気分転換がうまくできない人は仕事も小さくなってくるし、体も壊すことになりがちだね。

おっしゃるとおりでしょうね。

逆に言えば、根を詰めずに、気分転換する方法を自分なりに確保して取り組むことが、メンタル維持の秘訣なんでしょう。

 

まことの人は、くだくだしく物を考え、迷う前に、先ず、動き出すものじゃという。

事を成せる人というのは、あれこれ長ったらしく考えて迷い始める前に、まずは実行してみるものだと言っているのでしょう。

そう言えば、石橋を叩きすぎて割ってしまった・・・なんて例え話もありますよね。

 

恋の迷路へは、「何処から入ってもよい」のである。

良い悪いというよりも、気づいたら妙なところから入り込んでいた・・・というもののような気もしますが、特にルールはないということで一致ですね。

 

つまらないところに毎日行くよりも、そのお金を貯めておいて、いい店を一つずつ、たとえ半年ごとでもいいから覚えて行くことが自分の身になるんですよ。

この言葉って、意外に深いなぁ~と感じました。

一見、贅沢な大人の遊びを言っているのかとも思いますが、自分を成長させたいという場合、だいたいはこれに当てはまる気がします。

 

 

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人というものは、はじめから悪の道を知っているわけではない。

何事にもきっかけ、タイミングはあるものですよね。環境にも左右されるだろうし・・・。

また仮に、悪の道を知ったとしても、ズブズブになるか抜け出すかの判断もまた、それぞれなんですよね。

 

便利という価値観に負けては、人間社会本然の大事な部分を見失ってしまう。

世の中、便利すぎると何でも自分一人で可能になるから、人間同士の助け合いとか関わり合いが薄れて、肝心なコミュニケーション力が損なわれるような気がしないでもないです。

東京で暮らしていた頃には、隣に誰が住んでいるかも知りませんでした。故郷に帰って来たら、濃密な近所付き合いに驚かされました。

単純比較はできないけれど、この言葉にある人間社会の行く末を見ているかのような気持ちになります。

 

たとえ、一椀の熱い味噌汁を口にしたとき「うまい!」と感じるだけで、生き甲斐を覚えることもある。

絶望に直面している人は、どんな些細なことでも良いから、小さな喜びを見つけることからリベンジを始めて欲しいと思います。

 

剣道で[残心]という言葉がある。

闘って、相手を打ち据えたとき、気をゆるめずに尚も構えをたて直し相手の出方を見る。

これが残心だ。

この残心を示さなければ、せっかく相手から取った一本も無効にされちゃうんですよね。

何につけ、良い結果を出したとしても油断なく身構えておくことって、万事に当てはまる教訓だと思います。

 

人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ。

確かに、人間長くやっていると、自分にこんな感情が芽生えることがあるなんてと驚く瞬間があるものです。

 

人間というやつ、遊びながら働く生きものさ。

善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。

悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。

これが人間だわさ。

浄土真宗の教義にある「悪人正機」という考え方を思い出しました。

所詮、生きとし生けるものは全て悪なのであって、悪を自覚できた者こそが仏による救済の対象に成り得るのだ・・・みたいな話しだったと思うのですが・・・。

思うに、自分を善人だと言い切れる人がいたとしたら、これほど気味の悪いことはないような気がします。

 

 

※ 出典元や参考文献等が不明のものは、現在調査中のため表記されておりませんが、詳細がわかり次第追記および分類を施して参ります。

※ なお、名言や格言の中には、当サイト独自の編集(省略、意訳、要約等)を施している場合がありますことをご承知おきくださいませ。

 

 

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