伊能忠敬(いのう ただたか)
1745年2月11日 ~ 1818年5月17日
【PR】
伊能忠敬のプロフィール
伊能忠敬は江戸時代の商人・天文学家であす。通称は三郎右衛門、勘解由(かげゆ)といいます。字は子斉、号は東河です。寛政12年(1800年)から文化13年(1816年)まで、17年をかけて日本全国を測量して『大日本沿海輿地全図』を完成させ、国土の正確な姿を明らかにしました。
忠敬は、19歳年下の師・至時に師弟の礼をとり、熱心に勉学に励みました。忠敬は寝る間を惜しみ天体観測や測量の勉強をしていたため、「推歩先生」(推歩とは暦学のこと)というあだ名で呼ばれることもあったそうです。
忠敬は天体観測についても教えを受けました。観測技術や観測のための器具については重富が精通していたため、忠敬は重富を通じて観測機器を購入しました。
さらには、江戸職人の大野弥五郎・弥三郎親子にも協力してもらい、こうしてそろえた器具で自宅に天文台を作り観測を行いました。
忠敬は蝦夷地の正確な地図を作る計画を立て、幕府に願い出ました。蝦夷地を測量することで、地図を作成するかたわら、子午線一度の距離も求めてしまおうという狙いでした。
忠敬は高齢な点が懸念されましたが、測量技術や指導力、財力などの点で、この事業にはふさわしい人材でした。ただし目的は測量ではなく「測量試み」とされました。このことから、当時の幕府は忠敬をあまり信用しておらず、結果も期待していなかったことがうかがえます。約20日間を費やして地図を完成させました。
蝦夷地での功績が認められ、伊豆・東日本東海岸、本州東海岸測量、東北日本海沿岸、、東海・北陸、、近畿・中国、四国、九州と全国を測量していきました。
測量作業を終えた忠敬らは、八丁堀の屋敷で最終的な地図の作成作業に取りかかりました。地図の作成作業は、当初は文化14年の暮れには終わらせる予定でしたが、この計画は大幅に遅れました。
忠敬が地図投影法の理論を詳しく知らなかったため、各地域の地図を1枚に合わせるときにうまくつながらず、その修正に手間取ったためと考えられています。
忠敬は新しい投影法について研究し、資料を作り始めましたが、文化14年秋頃から喘息がひどくなり、病床につくようになりました。
文政元年になると急に体が衰えるようになり、4月13日、弟子たちに見守られながら74歳で生涯を終えました。
スポンサーリンク
伊能忠敬の格言&名言集
歯は殆ど抜け落ち一本になってしまった。
もう、奈良漬も食べることが出来ない。
伊能忠敬が測量の旅に出掛けたのは1800年ですから、55歳になる年だったことになります。そこから17年間をかけて『大日本沿海輿地全図』を完成させるわけです。
この言葉は、出発から10年ほど経った頃のものとされているようですから、伊能忠敬の年齢は既に65歳にもなっていたことでしょう。
栄養的にも衛生的にも現代のように恵まれていない時代のことです。もちろんインフラ整備なんかできていないから、全国を歩き回るのは想像を絶する過酷な旅だったはずです。
当時の65歳が現代の何歳くらいに相当するのか・・・。この言葉からは、リアルに伝わってくるものがありますね。
天文暦学の勉強や国々を測量することで後世に名誉を残すつもりは一切ありません。
いずれも自然天命であります。
名誉のために行動したのではなく、純粋に自分の夢、探究心を満たしたいがために旅に出たのでしょう。
後世の役に立つような、しっかりとした仕事がしたい。
自分の名誉ではなく、後世の人々の役に立ちたいという信念のもとに打ち込んだ仕事だったのですね。
願望は寝ても覚めても忘れるな。
泥棒でも、敵をやっつけるのも、美女を手に入れるのも、そう願う心をどんなに状況が変化しようが、一時も忘れずに心がけていれば、かならず成し遂げられる。
伊能忠敬の生きた時代、いくら彼が日本全国の測量の旅に出たくとも、その筋からの許可がなくては不可能です。
きっと彼は、その夢を叶えるために考え得る全ての努力を続けたんじゃないでしょうか。
人間は夢を持ち前へ歩き続ける限り、余生はいらない。
想像するに、伊能忠敬が計測の旅に出た頃は、そろそろ隠居の時期です。
かねてより子午線(地球の南北を結ぶ線)を測って地図を作成する夢があったという彼は、現代で言うところの定年後に行動を開始したのかも知れません。
そう考えると、夢を叶えようと歩き始めた彼に「余生」などという概念が無かったとしても不思議ではありませんね。
歩け、歩け。続ける事の大切さ。
まさしく、継続は力、偉大なのですよね。
行動し続けることを「歩く」と表現することがありますが、伊能忠敬の場合には文字どおり歩き続けたのだ・・・なんて思うと、言葉の重みも変わってくるような気がします。
※ 出典元や参考文献等が不明のものは、現在調査中のため表記されておりませんが、詳細がわかり次第追記および分類を施して参ります。
※ なお、名言や格言の中には、当サイト独自の編集(省略、意訳、要約等)を施している場合がありますことをご承知おきくださいませ。
スポンサーリンク
コメント