フライドチキンはアメリカにおける “もてなし料理” だと確信を持っていました。
もてなす相手が王様であろうが宣教師であろうが、どこかの君主であろうが、そんなことはまったく関係ないのです。
フライドチキンにマッシュポテト、カリカリに炒めたチキンの皮が入ったグレイビーソース、熱々のビスケット、そして新鮮な野菜を添えて出せば、誰にとってもアメリカの食卓で一番素晴らしいもてなしになるのです。
この確信を得るまでには、きっと紆余曲折あったことでしょうね。
昔から「おいしいレストランを知っているのはトラック運転手だ」と言われます。
必ずしもそうとは限らないかもしれませんが、私の知る限りこれは本当だったでしょうね。
カーネル・サンダースのフライドチキンの噂は、こうしたドライバーの間で広がったんですかね?
私にとっては誰も平等に “ひとりのお客様” であり、“おいしい食事が食べたい人たち” なのです。
同じ金額を支払うのだから、お客が平等だというのは当然と言えば当然なのですが、こうしてあらためて宣言されることで妙に信頼感が芽生えるから、言葉って不思議です。
自分自身に正直であれば、自分が良い仕事をしているか、そうでないかわかるはずです。
その通りでしょうね。自分の本心は自分にしか分かりませんもんね。
私の唯一の趣味が食、料理、そして、ハードワークなのですから。
他の人たちがテニスやゴルフや釣りをしている間、私はキッチンで誰かにもらったレシピを試しています。
これが私にとって最も楽しい時間なのです。
ただ成功したと言うよりも、本当に好きなことを続けて来た結果が成功なのだとしたら、これほど羨ましいことはありません。
結婚した当初、私は妻に料理のトレーニングをしていました。
彼女は素晴らしい女性でしたが、彼女の母は、彼女に料理を教えたことがなかったのです。
彼女の家庭には、いつも雇われた料理人がいたのですね。
奥様はお金持ちのお嬢様だったのでしょうか・・・?
代数に関して私が学んだことは “Xは未知数に等しい” ということだけ。
今日に至っても、私には、その未知数がなんのことだか分かりませんけれど、ね。
どうして「代数」や「X」が出てきたのか前後の脈略が分かりませんが、何かの可能性の話をしているのでしょうかね・・・?
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もちろん時代は変わりましたから、いまの若い人たちに学校を退学するようなことを勧めるつもりはありません。
私のように懸命に働いたからといって、教育を受けることなく私と同じような成功を収められるとも限りません。
先出の「相当な成功を収めた人たちの中にも、中学校さえ出ていない人たちがたくさんいることを私自身知っている」という言葉に続いて語られたのでしょう。
いったん仕事に慣れると、そこには素晴らしい喜びがあるのです。
何でも上達すると楽しくなるものだと思いますが、同時にステップアップの可能性も生まれるわけで、そこに喜びを感じられたら必ず達人になれると思うんですよね。
(農場での仕事について)
厳しい仕事でしたが、私は仕事を愛することをも学んだのです。
10歳の頃にクビになったという農場での仕事について語っているのでしょうか・・・。
先程クビになった理由を「サボっちゃったのかな?」なんて思ったのですが、そういう下らない話ではなさそうですね・・・。
私が食事のつくり方を教える時、テーブルにのせる料理について分量や温度や調理時間だけをただ並べたてたりはしません。
もっと温もりのある、あなたのキッチンで調理器具の前で話しかけるように教えたいのです。
レシピ以上に伝えたいことが沢山あるんでしょうね。
食が人をつくるのです。
確かに、食というのは人の心に様々な影響を与えるように思います。
私が好きだった食べ物と積み重ねた仕事、考え方の根底にあるものは全て同じです。
凝りに凝った考えなどありません。。
単純明快ということでしょうか。信じたことをひたすら続けて来た結果が成功だったのでしょうね。
(30代後半独立した時の言葉)
自分の将来は自分で決めよう。
サンダース・カフェを軌道に乗せた頃の言葉でしょうか。
個人的には、将来を託せるだけのビジョンが見つかったというだけでも、貴重なことだと思ったりします。
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おいしいもので人を幸せにしたい。
この気持ちがひとつあれば、そのお店に行ってみたくなります。
成功は多くの人と分かち合いたい。
カーネルおじさんって、l心も豊かな人物だったんでしょうね。
私の料理がもし美味しくなかったら、お代はいりません。
本気でこれが言える人って、そう多くはないと思います。
これには自分の料理に対する自信だけでなく、真にお客を喜ばせたいという思いが込められているんでしょうね。
決して引退を考えずにできるだけ働き続けろ。
これ、もしかしたら長生きの秘訣でもあるのでは・・・?
成功しようと思ったら、はじめは楽せず、苦労することが必要だ。
失敗や苦労もなくいきなり成功する人なんて存在しませんよね。その時々の思いが大切なんだと想像します。
最も奉仕する者が最大の利益を得る。
我が身の前に他人に奉仕せよ。
これはカーネル・サンダースが所属したロータリークラブ(国際的な社会奉仕連合団体「国際ロータリー」に属するクラブ)の掲げるスローガンで、彼は相当な影響を受けているようです。
なかなか出来ることじゃないですよね。
でも、実行してみなければ証明もできないわけで、それだけにこの言葉を口にできる人は偉大だと思うわけです。
私には指針にしていた教訓がある。
人は「できる」とか「したい」と思う分だけ実現できるものだ。
カーネル・サンダースは先出のように、
「人は、自分が “やれる” と思うか “やりたい” と思う分だけ前進できる」
とも言っていますね。
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