アイスキュロス(Aischylos)
紀元前525年 ~ 紀元前456年
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アイスキュロスのプロフィール
アイスキュロスは、ギリシア悲劇(アッティカ悲劇)の確立者として知られています。
古代アテナイの三大悲劇詩人のひとりに数えられ、オレステイア三部作 と呼ばれる『アガメムノーン』、『コエーポロイ(供養する女たち)』、『エウメニデス(慈みの女神たち)』が代表作とされています。
アテナイ郊外のエレウシスで、貴族階級に属する地主エウリポリオーンの子として生まれたアイスキュロスの生涯は、あまり伝承されていないようです。
ただ、「マラトンの戦い」や「サラミスの海戦」に従軍したことは知られており、アイスキュロス本人も生涯にわたって誇りにしていたと言われます。
20代から作劇を始めたアイスキュロスは、アテネで開かれる大祭「ディオニュシア祭」における劇大会で、13度もの優勝を果たしたとされます。
シチリア島のゲラで没したと言われていますが、その死因には奇妙な話が残っています。
なんでも、カメを岩へ落として食べるというヒゲワシに、頭にカメを落とされたことによると言うんです。
事実確認はできませんが、人生とはかくも奇妙な偶然に左右されるものなのですね。
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アイスキュロスの格言&名言集
悩みによってはじめて知恵は生まれる。
悩みがないところに知恵は生まれない。
困ったことがあるからこそ知恵を絞るわけです。
悩みを克服することで、人間はきっと成長できるんでしょうね。
人間は誰ひとりとして、つつがなく煩い(わずらい)のない一生を送ることなどできないだろう。
一生をずっと平穏で悩みや苦労もなく終える人間なんて誰もいない・・・。
誰だって、今の自分と同じかそれ以上に苦労しているはずなんです。
人間は高慢な思いをいだくべきではない。
高慢は花をつけ、破滅の穂を実らせる。
実りの秋はとめどない涙を刈り取る。
思い上がって他人をナメたり見下したりする者は、いずれきっと痛いしっぺ返しを受けるものです。
倒れている者を、そのうえ蹴りつけようというのが人間の生まれつきの性である。
そんなふうには思いたくないけど、元来人間には残酷な一面が宿っているのかもしれません。
嫉妬心を少しも持たず、友人の成功を喜ぶ強い性格の持主は皆無である。
かなり切ない言葉ですが、少なくとも私は「うらやましい」と思うことでしょう。
年をとるにつれて、時は多くの教訓を教える。
幼いころにあれほど長く感じた一日が、徐々に早く過ぎゆくようになります。
だからでしょうか、時を大切に過ごそうと思うほど、多くの気づきを得られるような気がします。
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幸福な状態においてその生命を終えた者のみを、幸福であると考えるべきである。
最期の時点で、心から幸福だったと言える人生って理想的ですよね。
惨めに生まれたるよりも生まれざるがよし。
これは逆説的な訓戒と考えるべき言葉でしょう。
惨めな生い立ちだなんて悔やむよりも、未来を見据えて今を生きるべきです。
正しい思慮こそが神の最上の贈り物である。
思慮深い行動が功を奏したとき、たしかに妙な幸福感を得るものです。
真の悲しみは、苦しみの支え杖である。
人は悲しみや苦しみが多いほど強くなれると言いますが・・・そういう解釈でいいのかな?
私は辛い人生より死を選ぶ。
古代ギリシャの悲劇詩人らしい、死をテーマにした名言とされています。
何をもって「つらい」と表するのかは人それぞれですが、死んじゃいけません。
※ 出典元や参考文献等が不明のものは、現在調査中のため表記されておりませんが、詳細がわかり次第追記および分類を施して参ります。
※ なお、名言や格言の中には、当サイト独自の編集(省略、意訳、要約等)を施している場合がありますことをご承知おきくださいませ。
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